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特殊ガラスで圧倒的なシェアを握る「岡本硝子」

高い技術力と圧倒的なシェアを誇る日本の中小企業と言えば、特殊ガラスの岡本硝子の名が挙げられるだろう。岡本硝子は、主に医療分野における特殊ガラスの生産において、業界では圧倒的なシェアを獲得している。昭和3年に創業した岡本硝子は、創業の翌年に海軍や鉄道省の指定工場とされるほど、高い技術を持っていたのである。この高い技術の蓄積が、後に「ほとんど割れないガラス」や医療向けの「コールドミラー」を産み出したのだ。

岡本硝子を支えるのは、「開発力」と「職人芸」

岡本硝子の技術を支えているのは、優れた開発力だけではない。熟練工による「職人芸」もまた、大きな支えとなっているのだ。対する板ガラス分野は大手の寡占状態にあるが、彼ら大手は特殊ガラス分野へ切り込むことができない。なぜか?岡本硝子が持つ高度な技術と、技術へのこだわりがそれを阻むからである。