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顧客第一主義を徹底し、一歩先の技術開発に取り組む「ストラパック」

荷造りの際、自動でダンボール箱に紐をかける梱包機械をご存知だろうか?ここで使われる紐はポリプロピレン製であることがほとんどだが、このポリプロピレンの梱包機械分野で世界トップのメーカーとなっているのが、ストラパックだ。機械そのものは“ハイテク”から程遠いが、絶えず「販売と顧客のニーズを掘り起こす」ことを徹底し、技術開発を進めたことで、現在では年間売上100億円にも上る中堅企業となった。もともとは、単なる荷造材料業者であったが、1974年に開発したある画期的な製品が、同社を急成長させることとなる。

オフィスにも気軽に置ける梱包機械を開発

1974年にストラパックが開発したのは、潤滑油をほとんど必要としない梱包機械だった。これなら、作業中に油が付着する心配がなく、機械そのものもクリーンであるから、オフィスにも置くことができる。この機械がさらに優れていたのは、梱包する荷物の形を問わなかったことである。この梱包機械の開発は、同社が海外市場への進出を果たす足掛かりとなった。