不況日本をどん底から引き上げる。鍵を握るのはだれか?

有り余る金を湯水のように使ったバブル期。しかし、バブルがはじけた途端、一転して金の巡りは悪化の一途を辿る。一般庶民はもちろん、中小企業、大企業までもが不況のあおりを食らうことになった。日本の場合、大企業の下に中小企業が連なる「下請け構造」が一般的であるため、大手の経営難はそのまま下へ下へと連鎖する。大手企業がまず行う節約手段としては、人件費の削減が一般的であろう。人件費の高い日本から、人件費の安い海外へと生産拠点を移転するのである。この傾向は、特に製造業において顕著である。それゆえに、メディアに登場する識者たちが「日本の製造業は衰退している」と述べるのを聞くと、さもありなん、と思ってしまいがちだ。しかし、これは果たして真実なのだろうか?

“製造業に携わる中小・零細企業”と聞くと、どうにも“中小・零細”という言葉にとらわれがちである。もちろんそういうケースもあるが、そうではないケースも当然あるのだ。このホームページで紹介するのは、従業員数こそ“中小・零細”規模であるものの、手がける製品や技術は世界トップのシェアを持っている、そんな企業たちである。

大手の下請けになりがちな中小零細企業。だからこそ、競合他社との価格競争に敗れ、果ては倒産という悲劇を迎えるのだ。これから紹介するのは、自らの高い技術と優れた製品が持つ強みを最大限に活かすことで、大手と対等な立場で渡り合うようになった企業たちばかりだ。彼らの多くは、日本はもちろん、世界の市場においても8割前後かそれ以上のシェアを獲得している。この真実を目の当たりにしてもなお、「日本の製造業は衰退している」と言えるだろうか?不況にある日本を救うのは、ほかでもない、中小企業なのである。

日本が誇る大企業

日本には世界に誇れる企業がいくつかあります。

その中のひとつ。ゲーム業界の王者「任天堂」です。初めての据え置き型ゲーム機の『ファミリーコンピュータ』通称ファミコンを開発した企業ですが、もともとは花札など玩具を販売していたのはあまり知られてはいません。

ファミリーコンピュータは世界中で販売され、その累計販売台数は6191万台にものぼります。ファミリーコンピューター以降も、『スーパーファミコン』や『NINTENDO 64』、『ニンテンドーDS』『Wii』『ニンテンドースイッチ』など、多くの据え置き型ゲーム機を開発販売しています。